宇奈月の由来はしっかりとした文献が残っておらず伝承や推測の域を出ませんが、
宇奈月の地に人が住みはじめるもっと昔、近隣の村の猟師が山中に入ったところ上流にある滝壺で黄金に輝く聖徳太子像を発見し、その美しさに感嘆して頷いたことから「うなづき谷」と呼ばれることになったとか。猟師は偶然見つけたのではなく夢のお告げに従って滝壺に行って発見し「なるほど」と頷いたという説、頷いたのは猟師ではなく太子像の方だったという説などもあるようです。現在の宇奈月谷川のことではないかと言われています。
その後、黒部川の電源開発や温泉を引く計画がすすむなかで名称をどうするか相談していた際に、月がとても美しかったことから「宇治や奈良と並ぶ名月の地にしたい」という願いを込めて「宇奈月」という漢字をあてて「宇奈月温泉」という名称になったとか(こちらも諸説あり)。